Webサイト上での限られたスペースにお知らせなどの
複数にわたる情報を表示させたい際に便利なニュースティッカー。
jQueryプラグインでもいろいろな形状のニュースティッカー用プラグインがありますが
シンプル(ベーシック)な動きのニュースティッカーを
極力シンプルなスクリプト構成で実装することが出来ないか試してみたので紹介してみます。
jQueryでニュースティッカーをシンプルに実装する方法
ニュースティッカーの切り替え動作については
——————————————————–
・フェード切り替え
・画面下からスライドイン
・画面右からスライドイン
——————————————————–
の3パターン構成にしてみます。
まずフェード切り替えパターンのサンプルから。
HTML構成は以下の様になります。
◆HTML <div class="ticker" rel="fade"> <ul> <li><a href="#1">【News1】このテキストはNewsTicker用のダミーテキスト[1]です。</a></li> <li><a href="#2">【News2】このテキストはNewsTicker用のダミーテキスト[2]です。</a></li> <li><a href="#3">【News3】このテキストはNewsTicker用のダミーテキスト[3]です。</a></li> <li><a href="#4">【News4】このテキストはNewsTicker用のダミーテキスト[4]です。</a></li> <li><a href="#5">【News5】このテキストはNewsTicker用のダミーテキスト[5]です。</a></li> </ul> </div><!--/.ticker-->
ULリスト全体をブロック要素で囲み、任意のクラスを付けます。(IDでも可)
サンプルではクラス「.ticker」としています。
そして、そのブロック要素に対して、
ニュースティッカーの切り替えエフェクトを何にするか
rel属性を使って指定します。
※上記HTMLではフェード切り替えサンプルとしてrel属性は「fade」になっています。
各指定方法は
——————————————————–
・[fade] フェード切り替え
・[roll] 下からスライドイン
・[slide] 右からスライドイン
——————————————————–
この様になっています。
これに対してのCSSは以下の様に指定します。
◆CSS .ticker { margin: 0 auto; padding: 10px; width: 600px; text-align: left; border: #ccc 1px solid; position: relative; overflow: hidden; } .ticker ul { width: 100%; position: relative; } .ticker ul li { width: 100%; display: none; }
CSSの構成は基本的に
切り替えエフェクト3パターン共に全て同じです。
そして、実際のニュースティッカー動作を実装させるスクリプトは
以下の様に記述します。
◆SCRIPT <script type="text/javascript" src="http://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1.7.1/jquery.min.js"></script> <script> $(function(){ $(window).load(function(){ var $setElm = $('.ticker'); var effectSpeed = 1000; var switchDelay = 6000; var easing = 'swing'; $setElm.each(function(){ var effectFilter = $(this).attr('rel'); // 'fade' or 'roll' or 'slide' var $targetObj = $(this); var $targetUl = $targetObj.children('ul'); var $targetLi = $targetObj.find('li'); var $setList = $targetObj.find('li:first'); var ulWidth = $targetUl.width(); var listHeight = $targetLi.height(); $targetObj.css({height:(listHeight)}); $targetLi.css({top:'0',left:'0',position:'absolute'}); var liCont = $targetLi.length; if(effectFilter == 'fade') { $setList.css({display:'block',opacity:'0',zIndex:'98'}).stop().animate({opacity:'1'},effectSpeed,easing).addClass('showlist'); if(liCont > 1) { setInterval(function(){ var $activeShow = $targetObj.find('.showlist'); $activeShow.animate({opacity:'0'},effectSpeed,easing,function(){ $(this).next().css({display:'block',opacity:'0',zIndex:'99'}).animate({opacity:'1'},effectSpeed,easing).addClass('showlist').end().appendTo($targetUl).css({display:'none',zIndex:'98'}).removeClass('showlist'); }); },switchDelay); } } else if(effectFilter == 'roll') { $setList.css({top:'3em',display:'block',opacity:'0',zIndex:'98'}).stop().animate({top:'0',opacity:'1'},effectSpeed,easing).addClass('showlist'); if(liCont > 1) { setInterval(function(){ var $activeShow = $targetObj.find('.showlist'); $activeShow.animate({top:'-3em',opacity:'0'},effectSpeed,easing).next().css({top:'3em',display:'block',opacity:'0',zIndex:'99'}).animate({top:'0',opacity:'1'},effectSpeed,easing).addClass('showlist').end().appendTo($targetUl).css({zIndex:'98'}).removeClass('showlist'); },switchDelay); } } else if(effectFilter == 'slide') { $setList.css({left:(ulWidth),display:'block',opacity:'0',zIndex:'98'}).stop().animate({left:'0',opacity:'1'},effectSpeed,easing).addClass('showlist'); if(liCont > 1) { setInterval(function(){ var $activeShow = $targetObj.find('.showlist'); $activeShow.animate({left:(-(ulWidth)),opacity:'0'},effectSpeed,easing).next().css({left:(ulWidth),display:'block',opacity:'0',zIndex:'99'}).animate({left:'0',opacity:'1'},effectSpeed,easing).addClass('showlist').end().appendTo($targetUl).css({zIndex:'98'}).removeClass('showlist'); },switchDelay); } } }); }); }); </script>
【2015/02/08】 リストが一件の場合、アニメーションがループしないように調整しました。
スクリプト開始部分にある
——————————————————————————
var $setElm = $(‘.ticker’);
var effectSpeed = 1000;
var switchDelay = 6000;
var easing = ‘swing’;
——————————————————————————
は上から
——————————————————————————
・ニュースティッカー用リスト一式を囲うエリアのクラス名(IDでも可)
・切り替わる際のエフェクトスピード時間
・切り替わるまでの待機時間
・切り替わる際のエフェクトのイージング
——————————————————————————
となっているので、
ここの値を変更することでそれぞれスピードなど調整することが可能です。
そして、これを実行させると以下の様になります。
フェード切り替えはクロスフェードさせることも可能だったのですが
基本的にはニュースティッカーではテキスト切り替えになるので
クロスフェードさせるのはあまり綺麗ではないと感じたので
あえて前の内容がフェードインした後に次をフェードインさせています。
(クロスフェードさせたい要望がありましたらサンプル追加します。。)
次に、下からスライドインしてくるパターン。
CSSとスクリプトはフェード切り替えパターンと同じものを使用し、
HTML側でrel属性を「roll」にします。
◆HTML <div class="ticker" rel="roll"> <ul> <li><a href="#1">【News1】このテキストはNewsTicker用のダミーテキスト[1]です。</a></li> <li><a href="#2">【News2】このテキストはNewsTicker用のダミーテキスト[2]です。</a></li> <li><a href="#3">【News3】このテキストはNewsTicker用のダミーテキスト[3]です。</a></li> <li><a href="#4">【News4】このテキストはNewsTicker用のダミーテキスト[4]です。</a></li> <li><a href="#5">【News5】このテキストはNewsTicker用のダミーテキスト[5]です。</a></li> </ul> </div><!--/.ticker-->
rel属性を変更した以外はフェード切り替えの時と構成は変わっていません。
そして、これを実行させると以下の様になります。
前の内容が上にスライドアウトし、
次の内容が下からスライドインしてきます。
最後は、右からスライドインしてくるパターン。
CSSとスクリプトは同じものを使用し、
HTML側でrel属性を「slide」にします。(それ以外は同じ)
◆HTML <div class="ticker" rel="slide"> <ul> <li><a href="#1">【News1】このテキストはNewsTicker用のダミーテキスト[1]です。</a></li> <li><a href="#2">【News2】このテキストはNewsTicker用のダミーテキスト[2]です。</a></li> <li><a href="#3">【News3】このテキストはNewsTicker用のダミーテキスト[3]です。</a></li> <li><a href="#4">【News4】このテキストはNewsTicker用のダミーテキスト[4]です。</a></li> <li><a href="#5">【News5】このテキストはNewsTicker用のダミーテキスト[5]です。</a></li> </ul> </div><!--/.ticker-->
そして、これを実行させると以下の様になります。
前の内容が左にスライドアウトし、
次の内容が右からスライドインしてきます。
以上がニュースティッカーのサンプルになります。
ニュースティッカーは1行表示での切り替え処理することが多いかと思いますので
以前の記事の「jQueryで文字列を特定の文字数でカットして末尾に「…」などを追加する方法」
と組み合わせて実装させることで、HTMLに記載されるテキスト量が多くなっても
1行表示で制御できるようになるかと思います。
併せて、動作のイージングも簡単に変更できるようにしてあるので
「jQueryアニメーションにイージング(easing)処理をつけるプラグイン【イージング動作サンプル一覧】 」このようにイージングの指定を変えることで
また少し違った動作を実装することも可能になっています。
文字数カット&イージング処理を変えたパターンはこちら。
以上が、jQueryでシンプルなニュースティッカーを実装するサンプルの紹介でした。
Webサイト上にニュースティッカーを実装させる際にでも是非。。。